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消化器病センター

医師体制

センター長 本間 久登

センターの特徴

当院でのがん治療は消化器病センターを中心に、消化管(胃・大腸)の内視鏡検査、ポリープや早期がんに対する粘膜切除術、消化管止血術をはじめ、IVR/CT装置を用いた肝臓がん、胆管がん、膵臓がんのインターベンション治療、門脈圧亢進症の治療、低侵襲の腹腔鏡下での外科手術等、高度な専門治療を実施している。

各種学会施設認定状況

  • 日本消化器学会 指導施設
  • 日本消化器内視鏡学会 研修関連施設
  • 日本肝臓学会 認定施設
  • 日本がん治療認定医療機構 研修施設
  • 日本循環器学会 認定循環器専門医研修施設
  • 日本高血圧学会 認定施設
  • 日本透析学会 教育関連施設
  • 人工透析:障害者自立支援法第64条に基づく指定医療機関
  • 日本外科学会外科専門医制度関連施設
  • 日本緩和医療学会 認定研修施設
  • NCD参加施設
  • 日本血液学会血液研修施設

インターベンション治療

概要

消化器病におけるインターベンション治療は、最近急速な進歩を遂げております。
このインターベンション治療は介在性または介在治療を意味し、“さまざまな疾患における侵襲的な診断や治療のために、放射線、内視鏡および超音波など種々の医療器材を用いて診療行為をなすこと”と考えられ、内科、外科、放射線科という分野にとらわれず幅広い診療行為を意味します。

膵がん

膵がんは画像診断の進歩にもかかわらず診断時に約70%以上が進行がん(Stage IV)の状態で発見されます。このため膵がんは難治がんの代表として捉えられ、消化器がんの中で最も治療成績が悪いのが現状です。この現状を克服するために、膵周囲動脈塞栓術(TPPAE)肝脾動注化学療法(HSAIC)を本間院長が開発し(Cancer 89:303-313,2000)、進行膵がんの治療成績を著しく改善してきました。

胆管がん

治癒切除不能な胆管がんに対しては、がんのために生じた胆管閉塞による黄疸を回避するするためにメタリックステントあるいはチューブステントを用いて胆汁の流れを良くする胆道内ろう術をおこなっております。さらに腫瘍の増大により胆道が再閉塞するのを防ぐために、カテーテルを用いてがんを養っている血管に抗癌剤を直接注入する方法(動注化学療法)を主として外来で行い、ステントの開存期間および生存期間の延長に寄与しております。

肝がん

現在2cm以下のがんに対してラジオ波焼灼療法(RFA)が肝切除と同等の治療効果が得られる事が明らかにされ、積極的に施行されております。しかし2-3cmを超えたがんへのRFA単独による治療では局所再発がしばしばみられることから、がんの進行度により肝動脈塞栓術(TACE)、動注化学療法などの治療が選択され、あるいは併用されます。

肝硬変

肝硬変の合併症である食道静脈瘤に対して、内視鏡を用いた治療(EVL、EIS)が普及しており、これにより多くの静脈瘤は再出血なくコントロールすることが可能となりました。しかし胃静脈瘤ではしばしば血流が豊富であり、内視鏡単独での治療が困難な場合が多いため、カテーテルを用いた治療が必要となることが多くみられます。このような胃静脈瘤あるいは門脈-大循環シャントを伴う肝性脳症に対して、バルーン下逆行性経静脈的塞栓術(B-RTO)、経皮経肝静脈塞栓術(PTO)などを施行して良好な治療成績が得られております。また内視鏡治療抵抗性の食道静脈瘤や難治性腹水に対して経頚静脈的肝内門脈静脈短絡術(TIPS)も施行しております。

消化管疾患

胃腸など消化管の病気に関しては、通常の電子内視鏡の他、検査による苦痛が軽度な経鼻内視鏡を導入し、胃・大腸のポリープや早期癌を発見・診断するのはもちろんの事、内視鏡を使ったポリペクトミーや粘膜切除術(EMR)も盛んに行っております。また、早期より導入したアルゴンレーザーによる早期癌や消化管出血に対す治療も効果を発揮しています。内視鏡的に止血困難例では、血管造影下に選択的動脈塞栓術を行い止血することが可能です。

インターベンション治療一覧

肝動脈塞栓術(TACE)

足の付け根から血管に挿入したカテーテルを用いて、肝がんを養っている血管へ薬剤を注入して閉塞させることによりがんを壊死させる治療法です。
がんに対する壊死効果を高め、非がん部へのダメージをできるだけ少なくするため、肝動脈の末梢の腫瘍栄養血管に選択的にマイクロカテーテルを挿入し、抗癌剤とリピオドールのエマルジョンを注入したのちスポンゼルで塞栓する方法(亜区域塞栓術)や、新たな塞栓物質(DC-boad)を使用した塞栓術をおこなっております。

肝動脈塞栓術(TACE)

経皮的ラジオ波焼灼療法(RFA)

体の表面から膵部超音波ガイド下で直接肝臓に針を刺して、がんを焼いてしまう治療法です。
現在2cm以下のがんに対して肝切除と同等の治療効果が得られる事が明らかにされ、積極的に施行されております。

経皮的ラジオ波焼灼療法(RFA)

膵周囲動脈塞栓術(TPPAE)

足の付け根から血管に挿入したカテーテルを用いて、膵がんを養っている血管をつぶすことによりがんを壊死させたり、複雑な膵周囲の血管のいくつかを閉塞することにより膵臓への流入血管を単純化して、効率の良い抗癌剤の動注療法を行えるようにする治療法です。

膵周囲動脈塞栓術(TPPAE)

動注化学療法(HSAIC,SAIC)

肝および脾動脈に留置したカテーテルから抗癌剤を注入して、膵がん原発巣と肝転移巣への強い抗腫瘍効果を期待する治療法です。

動注化学療法(HSAIC,SAIC)

<引用文献>
本間久登,高橋祥,秋山剛英,女澤慎一,ほか:進行癌Caに対する膵周囲動脈塞栓術後の動注化学療法:消化器画像7(5),2005