臨床工学科
当院の臨床工学科は血液透析などの血液浄化関連業務、医療機器管理業務(人工呼吸器業務、手術領域業務、医療機器の保守点検などを行っています。現在在籍している3名の技士のうち透析技術認定士を2名が取得しています。
血液浄化関連業務

当院での血液浄化関連業務は人工透析業務とその他の血液浄化業務に分かれています。人工透析業務において当院では東レメディカル社製のシステムで統一しています。臨床工学技士は透析室看護師と協力し治療の準備から穿刺・条件設定・返血など透析治療全般、透析機器の保守点検、透析液清浄化のために定期的なエンドトキシン補足フィルタの交換およびエンドトキシン、生菌の測定を行っています。その他の血液浄化関連業務では潰瘍性大腸炎やクローン病に対する顆粒球除去療法、難治性腹水に対する腹水濾過濃縮再静注法、血漿交換療法などを行っています。
人工呼吸器業務

当院で使用している人工呼吸器はマッケクリティカル社製、Servo-i 2台、SERVO-air 2台 の計4台あり、これらの人工呼吸器の使用前点検、1日1回の使用中点検、使用後の回路交換、使用後点検、月1回の定期点検、年1回のプリペイティブメンテナンスを行っています。
手術領域業務

当院で使用している麻酔器はドレーゲル社製、Fabius tiroを使用しており、臨床工学技士は麻酔器の使用前点検、高周波手術装置、超音波凝固切開装置の月1回の点検を行っています。
保守点検業務
保守点検業務の主なものはシリンジ・輸液ポンプの点検業務です。シリンジ・輸液ポンプはJMS社製のシリンジポンプ31台、輸液ポンプが20台あり、臨床工学技士はこれらのポンプの使用後点検、年1回の定期点検を行っています。その他に除細動器、AED等の日常点検及び定期点検の他、モニター送信機、血圧計、パルスオキシメーター等の故障の際に簡易な修理を行っています。


その他
新しい医療機器が導入された場合にスタッフ向けに使用方法の研修を行っています。
以上のように、臨床工学科は病院ではあまり目立つ存在ではありませんが、医療機器を通して患者様に安全な医療を提供することに努めています。